建築鉄骨の溶接は、建築特有のディテールとその複雑さから、高度の技術を要求されるため、これらを考慮した技量付加試験を実施して建築鉄骨溶接技能者の技量を確認することが個々の工事単位で行われていました。AW検定協議会は、この個々の工事単位で行われていた技量付加試験を統一的に行うことで工事監理や施工管理の省力化と鉄骨製作会社の負担軽減を図ることを主目的として発足しました。溶接品質は決して検査のみでは確保できず、基本的には工程(プロセス)で作り込まれます。溶接技能者の技量はこのプロセスを支えているものであり、この技量が確保されてはじめて品質確保のスタートラインにたてると考えられます。JISによる溶接技能者資格は「溶接を使用する業界全体をカバーする一般的資格」であり、AW検定試験資格は「建築鉄骨溶接独自の資格」と考えることができます。
AW検定協議会は、このような考え方のもと、工事監理や施工管理の省力化と鉄骨製作会社の負担軽減はもとより、ますます多様化する建築鉄骨の品質・安全性と溶接関連技術の向上ならびにその普及に寄与すると共に、建築鉄骨溶接技能者の有する高度な技術に対する社会的評価の高揚を図ることを目的として活動しています。
■建築鉄骨溶接の特異性(造船や橋梁と比較して)
